海外のフリーペーパー[ ZOOM JAPAN ]

 海外で発行されている日本の文化を扱ったフリーペーパーの中でも内容が充実していて,日本人が読んでも面白いと評判なのがZOOM JAPAN(フランス版はZOOM JAPON,以下では英語版ZOOM JAPANに言及する)。いったいどこで評判なのかといえば,もっぱらわたしとフランス語を母語とする知人(日本在住)の二人の言説空間においてである。なんでも知人は誌面を監修するClaude Leblanc氏と知り合いらしくて,猛烈にすすめてくれた。それで,じっさい読んだでみたらこれがじつに面白い。

Webサイトのスクリーンショット
(フランス語サイトの方が見栄えがよかったので採用)

http://www.zoomjapan.info/   (英語)
http://www.zoomjapon.info/ (仏語)

上記のサイトにアクセスすれば電子媒体で読めるし,ちょっとめんどくさいけれどもアカウント登録すればpdfファイルで無料ダウンロードも可能。

webデザインもフランス語サイトの方がしっかりしているし,もしかしたら本気度(≒内容の充実度)が違うのかもしれないが, わたしは英語は何とか読めるもののフランス語はまったくだめなので,おとなしく英語版を読むことにする。

海外の媒体だから当然外国人に独特の視座から論じられているのは言うまでもないが,これはわれわれとは別の見方が成立しているということを知らせてくれることを意味するから面白いのだよ。たとえば「No.9 Mar 2013」で特集されている「自動販売機」などがまさに典型的な海外からの視点だといえる。

もっとも,日本国内のここかしこに溢れる自販機を目撃した外国人がその異様な光景に驚愕するというのは,昔から言われてきたことだし知っている日本人も多いはずだから新規性のあるトピックというわけではない。とはいえ,これまでは巷間で印象論として語られるだけで済まされることがことを,丹念にデータや資料を参照しながら説明されると説得力もあるし読み物としても素直に楽しめる内容になっている。ちなみに,フランス在住のフランス人のブログによれば「本屋さんで買える日本文化についての雑誌よりおもしろいです(笑)」(1)とのこと。

それから,これはやや余談になるかもしれないが,むやみに批判しないでありのままを,どちらかというと肯定的に記述しているところもよい(個人的には愛情さえも感じられた)。だいたい,自動販売機に限ったことではないが,特有の社会的文脈に大きく依存しながら各々の社会は発展してきたのだから,どちらが良いとか悪いとかなんて考えてもしかたがない。はっきり言って無意味。まあ,わたしはどちらかというとベンダーよりも,NYCのデリにいるような一日中プライベートな電話をしていて明らかに商売する気がない兄ちゃんから買う方がワクワクして好きなんだけど。

(1){引用元}  lazuli in paradise http://lazuli-in-paradise.com/2013/03/791

 

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ELENA EVANGELISTA

著者: ELENA EVANGELISTA

TRANSTYLE専属ライター 東京大学大学院修士課程修了 脳内ニューヨーク出身/東京都在住/年齢不詳/趣味は美容と身体管理/老けたら負けよ かわいいものが大好きです。 言いたいことが言えない記事なんてポイズン。