じぶんの精神構造がギャルなんだと思う。でも,悪いとは思わなくて常時マックスハイテンションなのも案外楽しい。
まあ,このような生き方はわかる人にだけわかる心的傾向なもかもしれない。
女子高生の援助交際を描いた、村上龍『ラブ&ポップ』(幻冬舎 1997)より
今日中に買わないと,明日には必ず,驚きや感動を忘れてしまう。 (中略)大切だと感じたものはすぐに手に入 れ<るか経験するかしないと,一晩か二晩で平凡なものに変質してしまう。みんなそのことをよく知っている。プラダのチェーンバッグを買うためにマクドナ<ルド で半年バイトする女子高生はいない。pp.57-59
あくまで小説の極端な例だとはいえ、ギャルの「今、ここ」を生きるメンタリティをよくあらわしていると思う。実をいうと『ラブ&ポップ』という小説は読んだことがなくて、別の書籍からの孫引きなんだけれど、ちょっと読んでみたくなった。
プラダのチェーンバッグはたしかに当時流行ったから懐かしい。良くも悪くも当時の刹那的な雰囲気をビビッドに描いていると思う。
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