世界文化社は、4月12日(土)、「かわいいだけじゃ飛びつかない!」という
新しい消費者価値を持った女性たちをターゲットに、同社の『Begin』の女性版として、『LaLa Begin』を刊行した。
1988年の創刊から、徹底した現場取材に基づいて、“差のつくアイテム”を紹介してきた男性モノ情報誌『Begin』のDNAを受け継いで、『LaLa Begin』は刊行された。
これまで、モノにこだわった雑誌は男性をターゲットにしたものがほとんどであったが、本物志向の女性をターゲットに、思わず購買動機をかきたてるようなスペックをふんだんに盛り込み、コッテリなウンチク解説で、同誌は新たな市場の開拓を狙う。
モノ情報誌が女性読者にも支持される時代が到来するのか。このような新しい傾向は、女性ファッション誌の付録にも表れているようだ。
女性ファッション誌の付録といえばバッグやポーチが定番中の定番で、これら以外もミラーやカードケースといったファッション性の高いアイテムが選ばれるのが一般的である。
ところが、最近の付録事情はこれまでとは少し様相が異なる。たとえば,『Oggi』(小学館)1月号の特別付録はtheoryとコラボした「クラスアップ万年筆」であった。また、『GLOW』(宝島社)3月号の付録は、アガットの「宝石みたいなボールペン」であり、どりらもどちらも高級感を醸しだす作りで、これまでにない傾向だ。
文房具といえば男性モノ情報誌の得意分野であるが、いよいよ女性誌もモノ志向の潮流に向かおうとしている。
『Oggi』と『Glow』はいわゆるアラサーからアラフォーを対象にした雑誌であり、『LaLa Begin』もまた、これらと同じ年齢層を対象にしている。つまり、ターゲットは購買意欲が比較的旺盛で、ホンモノ志向の女性たちというわけだ。
近年、渋谷や原宿の若者が日本のファッションやカルチャーを牽引し、「大人ギャル」や「大人かわいい」などの概念を生み出すなど、上の年代に影響を及ぼしてきた。今後もこの流れは続くと思われるが、同時にアラサー・アラフォーから生まれるムーブメントも大いに注目を集めそうだ。
<『LaLa Begin』 刊行概要>
●雑誌名:『LaLa Begin (ララビギン)』
●定価:670円(税込)
●発行:世界文化社
●発行部数:69,000部
●判型:B5変型・中綴じ
●ページ数: 148ページ
http://www.e-begin.jp/news/archives/1341